皆さま。今月も日本製紙連合会が発表した最新の紙・板紙需給データを少しだけわかりやすく解説いたします。
リンク: 日本製紙連合会 2025年1月の紙・板紙需給速報
2025年1月の紙・板紙の国内出荷は、前年同月比で0.9%増加し、3ヵ月ぶりにプラスに転じました。しかし、この全体数値の裏には、私たちの生活や社会の変化が映し出されています。
用途別で見るとどうなっている?
減少している分野
印刷・情報用紙(チラシ、パンフレットなど): 1.4%減(3ヵ月連続マイナス)
新聞用紙: 7.8%減(なんと44ヵ月、つまり3年8ヵ月連続のマイナス)
白板紙(パッケージなど): 0.5%減(2ヵ月連続マイナス)
増加している分野
包装用紙: 4.8%増(2ヵ月ぶりのプラス)
段ボール原紙: 2.6%増(3ヵ月ぶりのプラス)
衛生用紙(ティッシュ、オムツなど): 3.9%増(4ヵ月連続のプラス)
これらの数字は単なる統計ではなく、私たちの暮らしの変化を映し出す鏡です。
新聞用紙の44ヵ月連続減少は、新聞離れが進み、ニュースがデジタルへと大きく移行しているのではないでしょうか。知り合いも新聞購読をやめた方がチラホラいます。
印刷・情報用紙の減少も、オフィスのペーパーレス化やデジタル文書の普及を示しています。
インターネットの普及で、ダンボール、Eコマースが拡大しているのでしょうか、パッケージ用紙や段ボール原紙の増加は、amazon、楽天市場をはじめ、オンラインショッピングの定着と拡大を表しています。
皆さんのお買い物の割合がEコマース寄りにになっているのではないでしょうか。会社やご自宅に以前より多くの段ボール箱が届いていますね。
また、生活習慣の変化でしょうか、衛生用紙の4ヵ月連続増加は、健康や衛生への意識の高まりを反映しているかもしれません。今やオムツは赤ちゃんだけでなく、高齢化社会で大人も……以下割愛します。
印刷会社としての展望
紙媒体の需要が減少傾向にある中、私たち地方の印刷会社も変化に対応していく必要があります。デジタルと紙の良さを組み合わせたサービスの開発や、地域に根ざした独自の価値提供が今後ますます重要になってくるでしょう。
コミュニケーションがキーワードです。多分。
じゃあ.