最近、景気が回復しているとか、初任給が30万円超えた。とかのニュースを目にすることが増えました。しかし、私たちのような地方の小さな印刷会社の現場では、それを実感する機会がほとんどありません。印刷会社に限らずではないでしょうか。
むしろ売上はコロナ禍の数年前から減少が続いているのが現状です。

原因としては分かっていると思いますが、以下のようなことが影響していると感じています。
・デジタル化の進行
チラシやポスターといった紙媒体の需要が減り、多くの情報がオンライン化されています。家庭用プリンタが広がり、なんでも印刷会社に頼む時代ではなくなった。
・人口減少と地域経済の低迷
地元の人口が減少する中、地域のビジネスも縮小傾向になります。印刷物への需要もその影響を受けています。
・業界内の価格競争
他社との競争やコスト削減の提案から、単価を上げにくい状況が続いています。需要と供給のバランスが悪いのです。
大都市圏では景気が回復しているかもしれませんが、地方の現場では恩恵を感じにくいのが実情です。地元密着型のビジネスを続けていると、地域経済の変化がダイレクトに響いてきます。
休日は、市外で買い物や食事する人が多く、またインバウンドの恩恵もなく閑散としています。年々冬が寒く感じるのは景気のせいかもしれませんw
こうした厳しい状況の中でも、私たちが印刷業を続けている理由は、60年近く地域で仕事をしており、多くのお客様に支えられているからです。
市外や大きな企業との取引に挑めばいいのかもしれません。多くの顧客と取引をすればいいのかもしれません。商売の鉄則は人の多いところですることです。
そうでない状況ですが、それはそれであっているのかも知れません。
地方で経営をすることには理由があります。大都市や大企業のやることと同じことは不適切と言ってもいいでしょう。タワマンに住めなくても悲観することなく自社のスタイル、もしくは地域のスタイルに合わせるのが賢明なのかも知れません。
マスコミが伝えているほど、タワマンに住んだり、大企業でガンガン働いたり、が幸せなのか!? 正しい情報とは限りませんよ。
じゃあ.